南三陸まで〜物言わぬ証言者〜
牛タン定食をいただいてから徒歩2分後
宮交仙台バスセンターへ。
ここでは仙台を発着とする長距離バスの拠点となっている。
ビルの一角が待合室となっておりここで回数券や乗車券を購入したり自販機、トイレ、椅子が完備されておりバスに乗車するまでの間ここで待つことができる。
<イメージ>
南三陸へ行くには気仙沼行きの長距離バス、乗車場所はバスセンターを出てすぐ目の前。近い!
そして乗車。
バスは仙台市内を通り、高速道路へ。
その後パーキングエリアでトイレ休憩のあとまた高速道路へ。
高速道路を下りてさらに進むと、
三陸海岸ののどかな風景に心癒されていく、、、。
と思いきや、さらに進むと物言わぬ証言者と向き合うことになった。
かさ上げされた土地を目の当たりにし
その間から目にする「高野会館」。
さらに進むと、
「南三陸防災対策庁舎跡」
がそれぞれ隠れるような形で残されていた。
南三陸は2011年3月11日に起きた東日本大震災で起きた津波により流された地区のひとつだったのだ。
後でネットで調べてみると高野会館は震災前は結婚式場として利用されていた4階建ての建物で被災時には利用客や従業員たちがその建物の屋上に避難。その後襲ってきた津波が4階部分まで達したということだった。
また南三陸防災対策庁舎跡は元は高さ13メートルあった建物で被災時には町長ら町職員が庁舎屋上にいた時にそれを上回る津波に襲われた。その時町長らは庁舎に建っていたアンテナにしがみついて助かったが、中にいた職員や町民らが津波に流されて犠牲になったことがわかった。
こちらは何度もマスコミにも出ていたのでよく覚えているだろう。
これらをバスの車窓から見てとても胸を締め付けられる思いがした。
さらに進むと
『津波の到達地点ここまで』との標識が建っていてこんな所まで来ていたのだと背筋が凍る気持ちになった。
バスに乗って約2時間ようやく旅館最寄のバス停に下車。
すると旅館のスタッフが送迎車で出迎えてくれた。
「遠路はるばるようきてくださりました。」
と労われて沖縄のことであれこれと話しついに着いた。
<つづく>