730バス乗車
7月30日は沖縄にとって歴史的な一日でもある。
それは、交通方法が「人は左、車は右」から「人は右、車は左」に変わったのが1978年(昭和53年)のこの日だからだ。
第二次世界大戦の後沖縄はアメリカ軍の統治下に置かれ、生活様式もアメリカ本土と同じになった。
お金は米ドルを使い、長さや重さの単位はヤード、ポンドだったように車も右側通行だったのだ。
その後、1972年5月15日に沖縄が日本復帰を果たしたが、交通方法はそのままだった。
それから6年後の7月30日に車は左側通行に切り替わったのだ。
これに伴い、バスもこれまでの左ハンドル車から右ハンドル車に替える必要に迫られた。その時に導入されたバスが今回普段では運行されない路線を走ることになったのだ。
それがこちら。
沖縄バスが所有する『沖22か10-64』
通称『ナナサンマルバス』だ。
普段は毎週1回那覇と南城市玉城にある新原ビーチを結ぶ1往復を運行しているのだが、
今回は、
片道だけで約80キロを走る沖縄本島最長路線。
『77番 辺野古経由名護東線』
で特別運行となったのだ。
僕はそれに乗車した。
午前8時20分、改築工事中の那覇バスターミナルを背に出発した。